どの昆虫食が好き?うーん、バッタかな。。?じゃあ今日はバッタ料理行く?
こんな会話も数年後には日常になっているかもしれません。
無印良品の化粧水の記事(記事はこちら)を書くのにも良品計画の企業ホームページも一通り見ていると、面白いニュースが目に飛び込んできました!
引用:良品計画ニュースリリース
そしてこちらが無印良品のコオロギせんべい特集ページ。
ちなみに、日本の無印良品のオンラインでは人気でもう品切れだったりとか。(MUJI海外のオンラインサイトでは食品は売っていません、また店頭でも売り出すかどうかは不明です)
レビューではエビせんのようでとても美味しいと。。。昆虫食ってもうみんなが食べているものなのでしょうか?
人口増加と食糧の確保
2050年には世界人口が100億人になることが予想されています。そのため、重要な栄養素であるたんぱく質を確保することが重要な課題とされています。そこで、家畜の代替えとしての昆虫食が注目され始めています。
昆虫食と栄養素
昆虫は主な動物性たんぱく資源の家畜と同じく、主要な栄養素を多く体内に含むため、栄養素を効率よく摂取することができます。
環境への負荷
昆虫を生育する際の温室効果ガス排出量や必要な水やエサの量は、一般的な家畜と比べて圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われています。
引用: 無印良品コオロギせんべい
ここで言う畜産とは広大な敷地の牧場ではなく、密閉された空間で大量の家畜を飼育している畜産業です。
私たちの食卓にお肉が運ばれるまでの飼育過程で大量の水を使い、大量の温暖化ガスを排出し、土壌汚染がされているそうです。
NetflixのGame Changerという話題になった番組知っていますか?私の同僚の中にはこのプログラムを見てベジタリアンになった人もいたのですが、その中で印象的だったのが、中国人は歴史的に牛肉をあまり食べないそうですが、中国人14億人が牛肉を食べだすと一秒にサッカーコート一面の森林伐採をして家畜を育てないと供給不可能と言われているとありました。牛丼を食べられなくなる日はすぐそこまで来ています。。。
昆虫食の種類
食用にできる昆虫は世界におよそ2000種類もあるようで、世界の100カ国近くに昆虫食文化があるそうです。
世界でよく食べられている昆虫は、カブトムシなどの甲虫、イモムシ(蛾・チョウの幼虫)、アリ、ハチ、バッタ、イナゴ、コオロギ、セミ、ウンカ、カイガラムシ、カメムシなど。成虫のほか、さなぎ、幼虫、卵を食するものもあります。
日本でも大正時代までは食用の昆虫は55種類ほどいましたが、第二次大戦直後の調査では約20種類に減少し高度成長と共に昆虫食は急激に衰退しました。
当時、イネの害虫であるイナゴは広い地域で食され、カイコ(さなぎ)、カミキリ(幼虫)、セミなども食べていました。現在まで昆虫食が残るのは長野や岐阜などの内陸の一部地方。
栄養価
コオロギ粉末100g辺り
栄養成分
エネルギー:343kcal
たんぱく質:67.8g
脂質 :5.6g
炭水化物 :5.5g
食物繊維 :0.5g
高カロリー
実は昆虫食は高カロリー食品です。
昆虫やネズミのように体の小さい動物は、体格に比して消化器官も小さいため一度に摂取できる食べ物の量が少ないのです。その為、一日に何回も食事して身体に次の食事までのエネルギーを溜め込んでいます。
きな粉100gは437kcal
ささみ100gは107kcal (たんぱく23.9g)
タンパク質
高たんぱく低脂肪の昆虫食は、コレステロール値も低くとてもヘルシーな食品であると言えます。
コレステロールは消化やビタミンDの合成に欠かせない大事な物質ですが昆虫にはコレステロールを合成する力がありません。その為昆虫は、体内に共生している微生物や植物に含まれる脂質を使ってコレステロールを確保しているのです。一方、昆虫のたんぱく質は乾燥重量の50%以上を占めていることで知られています。
ビタミン・ミネラル
昆虫の多くは食植生を持ち、植物からビタミンやミネラルを摂取しています。食肉性の昆虫は食植生昆虫や小動物を捕食し、捕食した相手が植物などから得たビタミンやミネラルを摂取しています。この食性の特長によって、昆虫は常にビタミンとミネラルを豊富に蓄えているのです。
昆虫はビタミン・ミネラルを豊富に蓄えているため、100g辺りの含有量は肉・魚よりも高いことがわかっています。昆虫食はサプリメントに匹敵する栄養補助食品としても有効な食品なのです。
アミノ酸
人間をはじめとする動物は、消化・吸収・血液の循環などの身体の機能を維持するためにアミノ酸が必要になります。動物にはアミノ酸を合成する力が無いので、アミノ酸を摂取するためには植物から得なくてはなりません。
昆虫のほとんどは幼虫時代を食植生で過ごすため、アミノ酸を豊富に摂取しています。このため、昆虫食において幼虫や蛹を食べるのは、栄養分の不足を補うための昔の人の知恵と考えられています。
コオロギ100gあたり384Kcalと言われていて
栄養成分(100gあたり)
エネルギー:343kcal
たんぱく質:67.8g
脂質 :5.6g
炭水化物 :5.5g
食物繊維 :0.5g
ヨーロッパや北米でスタートアップ企業が誕生
アリストテレス(ギリシヤ)の時代には、セミやカミキリなどの昆虫を食べていたようですが、現在では一部の地方で残っている程度。北米では、先住民がコオロギやセミなど100種類ほどの昆虫を食用にしていたという記録がありますが、それ以外に昆虫食はあまり見られませんでした。
ヨーロッパでは2018年1月、EU(欧州連合)加盟国で「Novel Food(ノヴェルフード)に関する規制」が施行され、昆虫が“ノヴェルフード(新食品)”に規定。栄養価の高さ、地球環境への負荷の低さなどが注目され、食用昆虫の養殖、加工食品の製造・販売するスタートアップ企業も誕生しています。
アメリカでも、健康志向や環境保護の観点から、大豆などの植物性タンパク質を使った代替肉が注目を浴びていますが、同じような理由で昆虫食への関心が高まってきています。
スナック
いきなりランチ1食をチキンサラダからコオロギサラダに変えるのはハードルが高いので、先にスナックなど気軽に食べれるものから挑戦してみよう!
1位 Eat Grub
イギリスのスタートアップ、スナックやプロテインバーを中心に販売しています。コオロギを中心に、バッタ、茶色コメノゴミムシダマシの幼虫などのスナックや、料理に使える食材などを販売。イギリス大手スーパーマーケットのSainsbury'sで購入可能のようです。
View this post on Instagram
2位 JiMini's
美食の国でもあり食に開放的なフランスのスタートアップです
材料はコオロギ、バッタ、幼虫などEat Grubと変わらないですが、加工などはせずそのままの姿でハーブや香辛料を使い色々な味に仕上げて食べやすくしています。
カレー味やオレガノ味、サワークリーム味などそのままスナックとしても、また料理にも使えます。
View this post on Instagram
3位 Crunchy Critters
再びイギリスの昆虫食専門の会社。ドライフルーツや豆などとミックスした手軽に食べれるスナックの取り扱いが中心。お酒のおつまみにもちょうどいいかも。
View this post on Instagram
まとめ
今注目されているのが人口肉と昆虫食!人口肉は環境に優しい次世代食品として、アメリカを始め中国でも多くの大手食品メーカーやスタートアップ企業が誕生し今最も成長が期待できる市場の一つ(投資を考えている方はこのテーマで考えてみるといいかも!?10年後化けるかもしれませんよ🙄)
そして今日のテーマの昆虫食だって負けてはいません!脱サラをして昆虫食を扱うスタートアップを始める人もいたりと、日本でもかなり注目を集めている食材で、市場規模も大きくなってきています。ここにきて無印良品からコオロギせんべいが発売されたので更にこの流れは加速することになると思います。
また今回のコロナウィルス問題で更に昆虫食や人口肉といった未来の安全な食が注目されること間違いなしです!
ロンドンでも東京でも昆虫が食べれるレストランがチラホラ、スナックで克服出来た方は是非レストランにも行ってみて下さい。数年後には昆虫食でミシュラン獲得レストランなんかも当たり前になっているかもしれませんよ!
【昆虫食を気軽に】MNH、コオロギ粉末をまぶしたお菓子「未来コオロギ柿の種」発売https://t.co/F0xpfRP3EH
第一弾として「スペイン アヒージョ味」「メキシコ タコス味」「タイ トムヤムクン味」が登場する。 pic.twitter.com/Zyf9RbUepb
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 20, 2020