世界的に人気故に偽物が多く出回っているルイヴィトン。最近の偽物はケアカードなど付属品の細部にまでかなりこだわって作られており素人目には偽物と本物の見分けがつきにくいようです。インスタやTikTokなどで偽物の商品の販売や"購入してみた"動画など沢山アップされていて、知らず知らずに購入している可能性もあります。
嬉しい事に日本人の若い方は偽物に中途半端な値段を出すくらいならノンブランドの質のいいものを選ばれる方が多く、偽物と知って敢えて購入する人は海外の若い女性に比べて少ないように思いますし、高いお金を支払うのであれば本物であるか確実でないのであれば購入されない方が多いです。
一般的に見分ける方法は模様の継ぎ目や、ステッチ、金具など様々ですが、製造番号の刻印もその一つです。
そして模造品と見分けを付ける為にルイヴィトンでは定期的に製造番号のルールを変更しているってご存知でしたか?
日本語でアクセスできるルイヴィトンの製造番号に関するブログや記事の情報が古く、誤解を招くものが多い事に気が付き、少しでも心配されている方のご参考になればと今回記事にしてみました。(2020年10月現在の情報です)
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記事にするきっかけとなったケース
今回イギリスのルイヴィトンの公式サイトから2020年7月に購入をしたモノグラムのお財布でご質問を受けました。お客様は商品を受け取られて喜んでいらして偽物と疑うでも無かったのですが、確認の為に製造番号を見たところFH2250と刻印されておりMade in Italyとなっていました。
日本語で検索するとFHは米国で製造されたもので2250は2020年の25週目に作られたという意味なので、アメリカで6月の半ばに作られたものが7月の英国の公式サイトで購入した商品となるのはあまりにも不思議ですし、Made inの国と国コードに相違があります。多くの日本語のブログやブランドショップのサイトではFHはアメリカと出てくるのでお客様も不安になったようでした。
ルイヴィトンでは製造番号について公式には発表しているはずもなく、とりあえずカスタマーセンターへ電話をしました。
回答は
『Made in Italyと書かれているものは全てイタリアで作られており、イギリスで購入されたものがアメリカで作られている事はありません。イギリスの公式サイトで売られている商品はフランス、スペイン、イタリアの3か国でほぼ製造されています。その3か国のアトリエでは同じ皮、材料を使い同じ製造工程なので品質に違いは全く無いです。国コードについては詳しくはお答えできません。』
っとのことでした。
そもそもルイヴィトンはこの製造番号を付けだしたのは偽物が横行した1980年代から。なのでルイヴィトンは公式に製造番号について発表する事はありません。
ですが巷のブログやブランドショップのサイトではこの製造番号とMade inの国が異なる場合は偽物の可能性があると書いてあります。
日本語でのブログやブランドショップのサイト記事
グーグル日本語でルイヴィトン製造番号やシリアルナンバーなどと入力して検索すると、人気のある順に記事が出てきます。
大体初めの1ページくらいに出てくる記事しか検索する人は読みませんのでその中の全ての記事を確認したところ、多くの記事の国コードの情報が古いものでした。
トップに出てきたこの"保存版"というBeprice.jpさん記事ですがルイヴィトンの製造番号国番号は常に変更があるのでビンテージ商品を過去のコードと照らし合わせるには情報量も多いので有益ですが2020年に購入した商品の製造番号には向いていません。
https://beprice.jp/treatbrand/louis-vuitton/lv_serial-number/
ルイヴィトンは定期的に製造番号や国番号のパターンを変更しているようですので記事の最終アップデート日付が2020年のものを選んで確認してみてください。
そして、どうやら2019年から2020年にかけて国番号の変更があったようで、検索で2位に出てくる2020年度に更新されたCoeuriche.jpさんのサイトを参考にされるほうがいいようです。
☆情報更新しました☆
【2020年最新版】ルイヴィトンの製造番号(シリアル)の読み方とアルファベットについて— 高級ブランド買取店 クーリッシュ上本町 (@coeuriche) February 27, 2020
また特筆すべきは一部では同じ国コードで2か国製造もあるようですのでここも要注意です。
海外での記事
海外のブログやサイトを検索すると
2019-2020のカントリーコードは以下のようになっていました。こちらも実際に購入しているバイヤーや愛好家の情報が元ですので全てのコードを網羅しているわけではありません。
フランス:BC(チャーム), BE, DK, LA, LU, LY, LM, ML, MM TY
イタリア:FH, FK, FN, FP, FZ, PL, TB
スペイン:BP, JJ (ストラップ、ベルト)
引用:https://lvbagaholic.com/blogs/lv_bagaholic/new-louis-vuitton-date-codes-2019-2020
そしてこちらが2019年以前のコード一覧表です。
今回問題となったイタリアのFHは2019年からお目見えしたコードのようです。またアメリカのFHは1995年に終了したようです。
こちらのサイトでは色々なパターンの製造番号が何年から使われているか表にしてくれています、英語ですが写真と年号は分かるのでご参考にしてみてください。
LV Bagaholic:https://lvbagaholic.com/blogs/lv_bagaholic/a-complete-guide-to-louis-vuitton-date-codes-500-photo-examples
デートコードの見方
製造番号は時代によって変わっており、今の形は2007年からのものです。それ以前は桁数がことなったりローマ字が無かったりするのでビンテージを購入された方は古いサイトをご参考になさってください。
2007年以降ではFH2250の場合は最初の2文字は国コードで1桁目と3桁目がその年の何週目、2桁目と4桁目が西暦の下二桁ということのようです。
続いて、こちらは1990年~2006年ごろの製造番号です。
この頃からは、読み方が複雑化されました。
1桁・3桁目で製造月、2桁・4桁目で製造年となります。
続いて、2007年以降(現在)の製造番号です。
現在では製造月ではなく、週として表記されています。
1桁・3桁目で製造週、2桁・4桁目で製造年となります。1年は約52~54週です。(閏年などでかわります)
上記の製造番号でいいますと、32週なら8月です。
本物保証
Perla's Diaryでは全て正規路面店、公式サイト、デパートなどの直営店でのみ購入しており、セレクトショップや第三者からは一切購入しておりません。
セレクトショップではどんなにショップ側も本物だと思っていても100%では無いので、私たちが出品するものは全て正規店・直営店で購入したもののみにしており、レシートは個人情報の箇所を黒塗りにしてご希望がなくても毎回同封するように変えました。
万が一、疑問に持たれた方はBUYMAの本物保証をお使いになる前にご連絡頂ければ追加で情報を提出することも可能ですし、製造番号などお調べ致します。
ですが、それでお不安な方はBUYMAでは無料鑑定サービスも行っています。送料はお客様ご負担となってしまい気になっても二の足を踏まれる方も多いようですが高価なお買い物ですのでご利用なさるのもいいかもしれません。
https://qa.buyma.com/buy/hosho/5205.html
まとめ
ルイヴィトンとLVMHグループに所属する全てのブランドはLVMHグループの方針で一切セールをしたり、アウトレットにお店を出したり、直接セレクトショップに卸したりすることはありません。
厳しい価格調整とブランドの維持をしており、それ故に人気が衰えず、また中古市場でも値崩れしにくいので飽きたらメルカリなどで高額な値段で譲ることも出来ます。高いお財布でも1-2年のうちに売却すると実質1-2万円の差額だったり、ものによっては殆ど値段が落ちず逆に買った値段より高く売れるものもあります。(特にヘルメスやシャネルなど)
ですので、まずは絶対に信頼のおけるショップやバイヤーから購入し、付属品などは保管しておくといいと思います。
国や地域によって価格差があるので、日本の定価より安く購入できるバイマや並行輸入のサービスを利用されるお客様も多いのですが、ルイヴィトンは顧客管理を厳しくしているので同じ型のお財布を同じ個人が何個も購入する事は出来ません。
なのでBUYMAで販売できているショッパーの皆様は苦労して購入されていると思いますが、Perla's Diaryでは外国人の学生に買いに行かせたりする事なく、店員さんとの信頼関係を築き私本人が直接店舗もしくは公式サイトより買付を行っており、苦労して買い付けている分、自信をもって本物と断定できます。
BUYMAの記事を書いています。是非、他の記事も合わせて読んでみてください。
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