今Shiseido, SKⅡ, Cl日本のコスメは飛ぶように売れKanebo, Kose, Pola Orbis, Fancle, Shu Uemura, Albionあとはプチプラ系などなど日本の化粧品は
方やそんなアジアンパワーはどこ吹く風、未だにイギリスを始めヨーロッパでは一部の人以外には日本のコスメブランドは知られていない。確かにヨーロッパはコスメの宝庫、フランス、イタリアはラグジャリー系から薬局系、セフォラ系、ドイツ、スイスなどはドクターズコスメとハイエンドからプチプラまでひしめき合っていて、更に昨今の自然派志向、エコブームでオーストラリアから次々と新しいコスメブランドが誕生しているのでついていくのが大変😑
そんな中かれこれ4年前、2016年のクリスマス目前、ロンドンの表参道的なSloane Squareから西にのびる独立系の小型のブティックがひしめくKings Roadの駅にほど近い一等地を歩いていると真っ白なお店が目に入ってきた。
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2016年にオーペンして3年半、Kings Roadで3年もやっていくのはかなりの人気店でないと難しい、無名のブランドは余程成功するか資金力が無いと大体1年程で違うお店に変わっている
当時はShiroというブランドを知らなかったのでなんとなく可愛い外観と日本語のシロというお店の名前だけで興味を持ち店内に。
日本名や日本語ロゴを使うブランドが多い中、Shiroはどうやら正真正銘日本発のブランド。
店内はかなりシンプルでミニマリスト的なすっきりしたウッド調インテリアに少しシャビーシックなテイストが入った内装でとても明るくて暖かい雰囲気。自然派系の独立系ブランドAesopのダークな木や濃い色の壁にインダストリアル的な店内とは真逆な雰囲気
帰宅後調べたところコスメブランドに商品を作っていた会社が自分達でも使いたい自然派の自社製品を作ろうという事で2009年にローレルという名前でデビュー。そして2015年にローレルという名前での海外での商標登録が難しいことやブランド一新する目的でShiroと改名(その後2019年に大文字のSHIROに)
また社長は2006年に日経ウーマンオブザイヤーを受賞されたやり手の女性。バブル崩壊後に経営危機に陥った頃に26歳の若さで社長に就任し、もともと無印良品など大手に食品などを作るOEMから自社ブランドであるローレルを立ち上げ、10年後には国内26店舗、海外4店舗。
SHIRO CEO
地元で取れる食材で見かけが悪く単体では商品にならないようなものを買い取りコールドプレス製法で自然の食材を用いたコスメを開発。
また北海道だけでなく日本独特の食材、よもぎ、さくら、酒かす、菜の花、ゆずなど海外ブランドでは使われない成分が目白押し。自然派だけではなく環境にも優しくパッケージ全てリサイクル可能で、またオンライン購入時にも商品パッケージ不要を選ぶと3%割引してもらえるなどSustainableな商品。
ShiroのSignature成分は昆布、昆布はカリウム、ナトリウム、ヨード、カルシウム、マグネシウム、鉄分といったミネラル成分とアルギン酸、フコイダン、ラミナランといった水溶性粘性多糖類という粘り成分を多く含み、これがうまく作用すると保水力が高まり、肌荒れやかゆみ、乾燥などが出にくい健康的な肌への手助けをしてくれます。
そして2020年3月には新宿に初のデジタル店舗をオープン。通常店舗の横にセルフでお買い物が出来るエリアがあり、接客を受けたくない若い世代や日本語が話せない外国人観光客の人がバーコードを読み取ると商品の説明を日本語と英語で読むことができ、会計まで全てデジタルで行うことが出来る時代の流れに沿ったもの。
早速、オープンしたばかりのKings Road店で入社したばかりのスタッフの方の丁寧な説明を伺い、昆布の美容液を購入。
無香料なのでやはり昆布の香りがして、普通のいい匂いの化粧品とは異なります。。気になる方にはきついかもしれないけれど、ロンドンの乾燥と硬水でボロボロのお肌の救世主。
お肌につけるものなので一度お店に行って試してから買ったほうがいいけれど、敏感肌の人に合うのではと思う
更に1年後にはロンドンで2号店と3号店を立て続けにオープン。
St Christopher's PlaceというSelfrdigesデパートの裏辺りのお洒落なレストランやカフェが集まる石畳みの通りにCovent GardenにあるMonmouth Streetというかの有名へNeal's Yard Remedyの戦艦店の近くと観光客も多く、意識高い系女子が集まるお洒落スポットを網羅している。
いい商品だし、ブランド力もあるとは思うけれど、ビジネスや売り上げを考えたら私が経営者であったら海外1号店はロンドンではなく上海かパリかNY。。
私はロンドンの日系の銀行で与信のアナリストをしていたこともあり、日系企業の小売店(同じKings Roadにお店を持つアパレル企業も担当していた)が軒並み赤字を垂れ流しているのを知っている、なのでなぜロンドンなのかと検索してみたらこんな記事を発見
shiroが向かう、地域ブランドからグローバルブランドへの道
国内も海外展開も、同じ感覚で考える
現在、直営店は国内で23店舗。2018年3月末に開業した東京ミッドタウン日比谷の「イセタンミラー」に出店したのは記憶に新しい。海外は、ロンドン(3店舗)に続き、今年1月にはN.Yにも店を構えた。この海外進出もブランドの成長には欠かせない戦略のひとつとして組み込まれたものだった。
「通常であれば、国内ブランドの売り上げが安定してから海外へ、かつアジアへと考えるかもしれないが、我々は国内で出店するのと同じ感覚で海外出店も考え、加えて1号店はヨーロッパと決めていた。お金はかかったが(笑)、知名度がゼロベースのところで日本のコスメを浸透させるためには、まずは受け皿となる直営店が必要と考えた」と福永専務はいう。
それでも1店舗なら受け皿と考えて赤字覚悟で出店も分かるけれど、3店舗出すという事は相当成功しているに違いない。。
その後、昆布の美容液は日本に一時帰国した時などに購入したりロンドンのお店で購入したりとリピ中。
ちょうど美容液が切れて新しいものを買おうかと考えていらっしゃる方、是非コロナ終息後にお店に足を運んでみては?
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