ロンドンで不動産を買うにはいくら現金が必要？

予算とローンの種類

これは日本を含め先進国で2020年現在同じ状況だと思うけれどこんな前代未聞の低金利の世の中であっても頭金無しで不動産を買うのは利子も高くなるので購入する妙味が低いです。

頭金０でも購入可能だけれど、最低でも現金で不動産価格の10％と手数料や税金など諸費用の5％合わせて15％程は用意しておかなければいけない。私も搔き集めてギリギリ20％弱程の現金で今の物件を購入しています💸

20％も頭金用意できないよ！っという方には、イギリスにはHelp to Buy Schemeというものがあります。あまりにも不動産の価格が高騰していてなかなか自宅を買えない若い世代が多くなってきてしまっているので、ある一定の条件（収入上限や新築のみに適用などエリアによって異なる）に当てはまった人に国からの援助があります。そのスキームは主に3種類

Equity Loan

低金利でローンが組める政府のスキームで新築物件のみに適用されます。（ロンドンは古い建物の価値が下がらないので古い物件ではなく新築物件を販促の為のスキームです）

ロンドン内では物件価格の40％まで、ロンドン外では20％まで借り入れ可能で、ローンの頭金として使えます。

Shared Ownership

国もしくは自治体の公庫のようなところが不動産価格の一定分（25%から上限は75％まで）を負担してくれて購入者は賃料を公庫に支払い、残りの部分を自分でローンを組むというスキーム。また頭金も残りのローン部分のうちの5％から購入可能なので、例えば£100,000 (約1300万円）の物件を買う際に通常最低でも頭金が£10,000必要のところ、このスキームを最大限に使うと自己ローン部分£25,000で5％にあたる£5,000の頭金で£100,000の物件を購入できることになる。（その分公庫への月々の賃料が高くなるけれど）

そして購入後に保有率を増やすことも可能で100％買い取ることも出来る。

Help to Buy ISA

他にもこの頭金を貯める為のHelp To Buy ISAというスキームもあり、銀行でこれ専用の口座を開けて最高で£1200入金し、その後毎月£200づつ積み立てて、£1600貯まると国が£400のボーナスを、£12,000貯めると£3000のボーナスを国から貰えてその口座からHelp to Buyの物件を購入できるという仕組み。（不動産担当の弁護士がスキームに申請して初めて口座解約時にボーナスが支払われるので悪用は出来ない）

この一定の条件はイングランド、スコットランドでも異なるし、ロンドンとそれ以外の地域でも異なるので詳しくはこちらの政府のサイトで確認してください。

https://www.helptobuy.gov.uk/equity-loan/eligibility/

https://www.helptobuyagent2.org.uk/

各銀行のサイトにいくと収入、支出、頭金の額、借入希望年数などを入力すると借り入れ可能額と持っているローンの商品（利息）を掲示してくれます。こちらにサンタンダ―銀行のリンクを貼っておきますがサンタンダ―のように5％からでも貸してくれるところやHSBCのようにイギリス一ローンの利息は低いと言われていますが頭金を20％要求するところなど、かなり銀行によっても異なります。

How much could I borrow?

大まかな目安は年収の4－5倍まで借りれるようですが、頭金以外におよそ3％の収入印紙代(Stamp Duty)*が掛かるので大体頭金で必要となる現金は10-15%頭金＋2-3%収入印紙代（Stamp Duty)+0.7%前後の弁護士費用もろもろ

私が調査した限りイギリスで個人への銀行業をしている大手銀行の中で最もいいローンを提供しているのはHSBCとSantanderだと思う。

HSBCは金利はとにかく安いけれど頭金は20％以上用意する必要があります。Santanderは8％の頭金からの商品がある、当然金利は高いけれどどうしても現金が集められずという人にはお勧め！

Stamp Duty

収入印紙代は£125,000以上の物件（2軒目からは£40,000以上の物件）に掛かる税金で、125,000以降に税金が掛かる累進課税制。

ただ一軒目の物件を購入する人でその物件が自分の自宅となる場合で物件が£500,000以下の場合、300,000までは税金がかからず、残りの£200,000に課税されます。物件は500,000以上の場合は以下の通常の税率となります。

この収入印紙代が結構きついので一軒目を購入する際は£500k以下の物件を探すのがお得です。