今回はキッチン改装で購入して良かったものと全部でいくら支払ったのか記事にしてみました。女性1人暮らしの自宅のキッチン改装です、今から改装を考えている方のご参考になればと思います。
キャビネット
以前のキッチン改装の記事でも少し書きましたが、イケアのベースキャビンネットは最高です!
イケアだと色々と組み合わせることが出来るのとキャビネットの中の収納や仕切りやボックスなど沢山の商品が出ているので、後から色々と収納便利品を購入できるので楽ですよっと建築士の方にアドバイスをもらって決めました。お箸入れの仕切りや、キャビネット用のシート、ボックスなどサイズがピッタリ合うものがあるのと、値段がリーズナブルなところが最終的には決め手でした。(日本には収納グッズは沢山あってサイズが変えられる仕切りなどは楽天で購入出来るかもしれませんが、イギリスにはそんな贅沢なものは無いので!)
ただどうしても安っぽい光沢のある外パネルの素材やハンドルなどのデザインが気になりパネルだけは好きになれなかったので、ドアや外のパネルは他で購入することにしました。
イケアキャビネットのパネル-Super Front
イケア用のお洒落なパネルを売っているブランドは多数ありますが、イケアと同じく北欧のデザイナー系でかなり豊富な色とデザイン性の高いパネルやユニークな取っ手、足などのアクセサリーを出しているSuper Frontが私の調査した結果では一番お洒落でクオリティーも高そうでした。もちろんイケアに比べると2倍以上しますがクオリティーが高いので人と違う色やデザインにしたい方にはお勧めです!
こちらがSuper Frontのインスタです、全てイケアの家具にパネルや足をつけたものです。
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イケアのガスコンロ・IHのコンビ
今回こだわったのはガスコンロとIHの両方を付けたところです。これも日本にはIHで使える土鍋もあるかと思いますが、IHが使えない土鍋を持っているのでガスコンロが無いと困るのですが、やはりIHは経済的なのとゆで卵を作る時などタイマーがあるのは便利なので捨て難く、悩んで探しまくった結果イケアの2口のガスコンロと2口のIHを合わせる事にしました!
こちらがIHの公式サイトからのイメージです。 この2口のIHと2口のガスコンロを合わせて4口のコンロを作りました。
Photo Cited:IKEA Kitchen MÖJLIG IH
Photo Cited: IKEA Kitchen MÖJLIG Gas Hob
イケアでもこのようにコンビでインストールすることを想定しているようで、別売りで渡し棒を売っています。このシルバーの棒をコンロの間の下に置いてその上に乗せます。なので上からはこのシルバーの棒は見えません。
表側の隙間はシリコン製の接着剤で埋めてありますので隙間に何か入ることもありません。
出来上がりがこんな感じ。(結構使いこんで写真が汚くてすみません!)
イケアのディッシュウォッシャー
もう世の中では一般的な機能かもしれませんがこのイケアのディッシュウォッシャーはプログラムが終了すると扉が開いて中の蒸気を出してくれます。
私はずぼらすぎでお皿を入れたままにしてしまうこともあるので、扉が勝手に開くのはとてもいい機能です。
一番小さいサイズですが2—3人の食事分なら十分なサイズですが4人以上のご家族には少し小さいと思います。
FiredEarthのタイルの壁
壁 今回かなりこだわったのはタイルの壁です。本当はこの下のイメージのようにわざとタイルを古く見えるように割って日本の金継技術を使いたかったのですが、なかなか金のグラウトが見つからず、またタイルを割って隙間をグラウトで埋めていく細かい作業を既に予定より大幅に遅れていて次のお仕事が待っている工事の方にさせるわけにもいかず、とりあえずは金のグリッターをグラウトに混ぜて使ってみることにしました。気になったら上から金のペンキで隙間を埋めていくようにする方向で合意。
写真引用:Pinterest
そして参考にさせて頂いたイメージがこちら!インテリアデザイナーの方のインスタで見つけました。
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そして出来上がりがこちら。この表面が凸凹しているタイルはFired Earthのものです。結構お高めのショップですが色々サンプルを取り寄せた中で断トツのクオリティーでした。
グラウトには金のグリッターを練りこんでもらっていて写真では見えないですがキラキラしてとても綺麗です。ところどころ金の絵の具を塗ってみました。
グラウトの色までこだわって良かったです!
Boschの換気扇
シルバーのお洒落換気扇とパイプをむき出しにすることも考えたのですが天井の低い小さなアパートでリビングとキッチンが繋がっているので、大きなメタル素材があると圧迫感があるので出来るだけ目立たないように壁と同じ色でボクシングを使って隠しました。
パイプも同じくボクシングで隠しているので正面からみるとかなりすっきりしています。
Estyで注文した再生木の棚
ドア付きの棚ではなく一枚板の棚が良かったので、棚用の木の板をEtsyで注文しました。
Etsyは大好きな手作りの商品が購入出来るサイトで木の製品を専門にやっている国内のアーティストの方を見つけて、寸法を送って作ってもらいました・
再生した木を使っていてナチュラル感とシャビーシック感が出ました。
InSink Eratorの生ゴミディスポーザー
私が今回購入したのがエマソン・エレクトリック社のInSinkErator®(イン・シンク・イレーター:ISE)
イギリスでは検索するとオンラインで購入できるサイトがかなり出てきてなんとなく良さそうだった、ScrewFixのサイトで購入しました。モデルは家庭用のModel 66です。サイト上では5つ星でかなり耐久性があるようで4年の保証がついていますが8-10年壊れずに使えているようです。一個小さいModel 56と悩んだのですが、なぜかModel 56のレビューがあまり良くなかったので、1万円程値段が違って悩んだのですが奮発してModel 66にしました。
この家に引っ越した後に気が付いたのですが、このマンションはゴミ置き場が無いので週一日しか生ゴミが出せません!(詳しくは不動産を購入する時に気を付ける事の記事で書いています)一人暮らしで毎日料理をしない人にはいらないかとも思いましたが、2020年に入り基本的には毎日3食自炊をしなければいけない状況になり改めてつけておいて良かったなと思いました。
枝豆の皮とアボカドの種は入れられないよう、私はバナナの皮も一応入れないようにしていますが他にも気を付けなければいけない食材は以下の通りです。
今回掛かった費用の総額
そして一番気になるコスト総額です。次から次へと付けたいものが増えていってしまい、出来るだけ予算から大幅に外れないようにと良心からリーズナブルなものを勧めてくれる建築士さんとの意見が合わなくなることも度々。でも結局は自分のキッチン、予算をオーバーしても後悔しないものを作る事を優先しました。
総額は15000ポンドで日本円にすると2百万円前後でした!以下が内訳です、1ポンド140円で計算しました。
イケアキ(ディッシュウォッシャー、キャビネット、コンロなど)・2000ポンド(約28万円)
スーパーフロント・1237ポンド(約17万円)
Boschのオーブンレンジ・615ポンド(約8万6千円)
Boschの冷蔵庫・500ポンド(約7万円)
Boschの換気扇・210ポンド(約3万円)
Fired Earthのタイル・261ポンド(約3万6千円)
天然石のワークトップ・1788ポンド(約25万円)
棚と物置のドア・200ポンド(約2万8千円)
コッパ―のシンクとシャワー付き蛇口・200ポンド・199ポンド(約5万6千円)
生ごみシンク内の拡散器・224ポンド(約3万円)
ガスのメーター工事・780ポンド(約10万円)
電気工事(コンセントなど)・1128ポンド(約16万円)
グラウト・ペンキなど・200ポンド(約2万4千円)
床工事・600ポンド(8万5千円)
工事費(工事期間3-4か月)・4850ポンド(約68万円)
大変だったこと・後悔していること
キッチンとリビングの半分を大きなビニールのカーテンで仕切って住居スペースを工事スペースを分けて作業を進めて下さっていました。
家具などにもカバーをしていたのでダストやダメージの心配はなかったのですが、イケアのデリバーリーが大幅に遅れ(大きなトラックがうちの前の道路まで入れない・家から100m以内のところに駐車スペースを見つけられなかったなどのばかげた理由で何度もデリバリーの日が遅くなり気が付けば1か月半近く受け取れないという状況でした)たので、工事の進行も大幅に遅れて2か月ほど余計に時間が掛かってしまい9月スタートで11月には終わる予定が1月初旬まで掛かってしまいました。
リビングルームエリアは12月半ばまでは雑然とした状態が続いていたので、もちろんキッチンは3か月弱使えず、毎日イワタニのカセットガスコンロで一品料理を作るか、持ち帰りを買って毎日生活していました。一人だから出来た事で、ご家族・お子さんがいらっしゃる場合は無理だと思います。
なのでもし次に改装をする事があるなら、仮の住居を用意すると思います。ロンドンでは住みながらの方がかなり安上がりなのでよくあることのようですが、健康にも精神状態も悪いです。また工事の方も毎日掃除をして帰らないといけないので住民がいない方が工事も早く済むそうです。
そして唯一後悔していることは、今回使ったクヲーツ天然石のワークトップ、建築士さんが私の希望の中からかなりリーズナブルな業者を選んでくれて大理石ではないですがそれに近い高級感があり全く商品とクオリティーに不満は無いのですが使って初めて気が付きました、天然石はただただお手入れが大変です。お風呂場の床には大理石を引いていますが(お風呂場改装の記事はこちら)、半年に一回コーティングをしています。
色素沈着や色素変化をするので既にもう取れないシミなどが出来てしまいました。人口の素材でももっと高級で高価なものもあるので、一概に天然石が全て高いというわけではなく私が天然の石がいいと言い張った為に天然石になりました。
また洗ったものを乾かす場所に傾斜を付けてもらったのですが、その傾斜部分もすぐに黄色っぽくなってしまい頻繁に掃除が必要です。
このずぼらな性格を考えると人口石・素材のワークトップの方がお手入れが簡単でいいと思いました。
まとめ
中古マンションの醍醐味は改装です。新築マンションもいいですが中古マンションは自分の好きなものを一からちりばめてオリジナルを作る事が出来ます。
かなり多くの材料や素材の中から一つづつ選んで、注文して受け取ってとその一連の作業はかなり大変です。毎晩毎晩タイルを見ていてノイローゼになりそうになった日もあれば、来る日も来る日もコッパ―の水道と検索し続けた日もありました。でもその努力はかならず報われます。
まずはPinterestやインスタで好きなキッチンのイメージをきっちり固めて、予算を決めてその線からブレないように進むことが近道です。途中でもっといいものや、お洒落なものは無限に出てくるので、その葛藤を出来るだけ減らすのがストレスを溜めずに材料を選ぶコツだと思います。
一旦決まったら後は建築士さんと工事の方の腕次第ですが、日本ではハプニングは少ないかもしれないですが、イギリスでは業者が来なかったり、デリバリーが来なかったりトラブルとハプニングはつきものですので、遅れるものだと思っていた方がいいです。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
キッチンの改装の様子はこちらの記事です、ご興味があれば是非